今回は、企業の展示会出展における映像の活用について、当社スタッフのウダちゃんと上中が会話形式でお届けします。展示会の現場で役立つ具体的なヒントを盛り込みました。
展示会、コロナ禍のときはどうしてた?
ウダちゃん:
そういえばコロナ禍って展示会ってリアルでできてなかったと思うんですけど、その時は実際どうしてたんですか?
上中:
そうだね。2020年から2021年にかけては、リアル展示会はかなり中止や延期が続いていて、企業側もかなり試行錯誤してた。そんな中で増えていったのが「オンライン展示会」や「バーチャル展示会」だったんだよね。
これは簡単に言うと、Web上に仮想の展示ブースを設けて、そこに動画や資料を掲載したり、Zoomなどで商談ができる仕組み。うちもその当時、動画コンテンツの制作だけじゃなくて、「どうやってオンラインでも製品やサービスを“伝える”か」という観点で、演出や構成を提案することが多かった。
結果的に、動画の重要性がぐっと高まった時期だったよ。
今、展示会の状況はどうなった?
ウダちゃん:
今やっとコロナ禍が落ち着いて、展示会の状況ってどうなってるんですか?
上中:
今はリアル展示会がかなり回復してきてる。特に2023年以降は、東京ビッグサイトや幕張メッセ、インテックス大阪なんかでも大型の展示会がどんどん復活して、来場者数も回復傾向。
ただね、単に元に戻っただけじゃなくて、コロナ禍を経て「リアルだけ」「オンラインだけ」じゃなく、両方を使う“ハイブリッド型”の展示会が増えてきてるのが大きな変化かな。
つまり、会場ではリアルにブースを出しつつ、事前や事後にオンラインで動画を見てもらうとか、展示会に来られなかった人向けにダイジェスト動画を送るとか。動画の活用範囲が広がってるのが今の流れだね。
【視点1】展示会前の事前集客に映像をどう活用しますか?
ウダちゃん:
展示会の前の段階、つまり事前集客ってありますよね?このときに映像ってどう活用できるんですか?
上中:
展示会って、ただ出すだけじゃ人は来てくれないんだよね。だから事前の情報発信がめちゃくちゃ重要で、そこに映像がすごく効果的。
例えば:
- 招待メールに動画を埋め込む:映像で「何を出すか」「何が見られるか」を短く伝える
- WebサイトやSNSで動画告知:出展内容を動画で見せると拡散力が上がる
- 営業フォローにも動画を活用:「お客様の課題にこう応えます」的なストーリー動画を事前に送る
要は、展示会の前から「このブースは面白そう」「行ってみよう」と思ってもらえる状態を作るために、動画はかなり相性がいいツールなんだよ。
【視点2】展示会ブースの導線設計と映像の配置はどう考える?
ウダちゃん:
展示会のブースって、映像をどこにどう置くかも重要だと思うんですけど、実際どう考えたらいいんでしょうか?
上中:
これは展示会の中でもかなり大事なポイントだね。映像の配置ひとつで、来場者の動きや興味の持ち方が変わるから。
ざっくり言うと:
- 入口付近に短尺動画:まずは目を引いて立ち止まってもらう
- ブースの中に詳細説明用の長め動画:製品・サービスの深掘り
- 視覚で伝える工夫:音が聞こえなくても字幕や大きなフォントで内容がわかるようにする
動画の内容も、導線に合わせて設計するのが理想。ブースの外は「キャッチ」、中は「詳細説明」って感じで。
うちは映像だけでなく、展示会ブース全体の見せ方までトータルで提案できるのが強みだから、こういう設計の部分でも価値が出せるんだ。
【視点3】展示会で“伝わる映像”と“伝わらない映像”の違いとは?
ウダちゃん:
展示会で流す映像って、どうしたら「伝わる映像」になるんですか?逆に「伝わらない映像」ってどんな感じなんでしょう?
上中:
展示会って音も人も多いし、集中して見てもらえる時間も短い。だからこそ、「一目で伝わる映像」が求められる。
伝わる映像の特徴:
- 音がなくても内容がわかる(字幕やアイコンなど)
- 尺が短くテンポがいい(30秒~1分程度で要点を伝える)
- 文字が大きく、色使いもコントラストがはっきりしている
- 視線誘導がうまく、重要な情報が目に入りやすい
伝わらない映像の特徴:
- ナレーション頼りで字幕がない
- 話が長くて焦点がぼやけている
- 文字が小さい、ビジュアルが細かすぎて離れると見えない
展示会では「映像を見て、興味を持って、話を聞きたくなる」流れを作るのがゴール。その意味で、映像の役割はすごく大きいね。
【視点4】これからの展示会はどう変わる?
ウダちゃん:
今後の展示会のスタンダードってどういう風になっていくと思いますか?
上中:
やっぱり「リアル」と「デジタル」の融合がさらに進んでいくんじゃないかな。
具体的には:
- ハイブリッド展示会:リアルとオンラインを組み合わせて、参加の選択肢を広げる
- AIやデータ連携:来場者の行動に合わせて、映像や提案内容が変わるパーソナライズ体験
- 映像の進化:360度動画、インタラクティブ動画など「選べる・動ける」体験型映像へ
- サステナビリティ:印刷物を減らし、デジタルカタログや映像中心の展示で環境にも配慮
今後は、来場者一人ひとりに寄り添った体験をどう作るかがカギになる。映像制作の役割もさらに広がっていくと思うよ。
今後も、展示会や動画活用について気になるテーマがあれば、どんどん紹介していきます!