『冬ソナ』から『愛の不時着』へ ― 心が動いた20年の記憶 ―

『冬ソナ』から『愛の不時着』へ ― 心が動いた20年の記憶 ―

今回のブログ記事は当社シニアクリエイターのikumi氏より寄稿してもらいました。
筋金入りの韓ドラウォッチャーであるikumi氏による韓流ドラマ分析を20年の記憶とともに振り返るエモい内容となっております。
是非お楽しみください。

『冬ソナ』から『愛の不時着』へ——心が動いた20年の記憶

■ 青年のひと言に、教室が笑った理由

「僕は、ラブロマンスが好きです。」
二十歳そこそこの青年は、少しはにかんで答えた。

2003年早春のニューヨーク。
「ドラマはどんなジャンルが好き?」という教師の問いかけに、そう返答した青年は、韓国・ソウルからの留学生だった。

韓国では2002年に「冬のソナタ」が放送されており、彼のような若い男性にとっても心惹かれるジャンルになりつつあったのだ。
しかし、「冬のソナタ」をまったく知らない日本人の私をはじめ、ヨーロッパからの留学生たちも、いかつい顔をしたこの若い青年とラブロマンスの組み合わせがただ面白くて、「まさか〜」という感じで皆が笑ってしまったのだ。



■ あの頃の私たちに、ドラマが連れ戻してくれたもの

しかしその後、「冬ソナ」ブームは日本を席巻する。
私はこのドラマを夫と見ながら、例えようのない懐かしさ、自分の高校時代やふたりが出会った頃を思い出した。
ドラマは一瞬のうちに、私たちを青春時代に連れて行った。
多くの人があのドラマに夢中になったのは、同じ感覚があったのだろうと思う。
私たち一人ひとりに「Boy meets Girl」のものがたりがあることを思い出させてくれたのだ。



■ 約20年後、受けた“あの作品”の衝撃

ほぼ20年後、「愛の不時着」を観たときの衝撃。
実は「冬のソナタ」では画面の中にマイクが写り込んでいたり、音楽の使い方にもちょっと……と思わせるような箇所も散見していた



■ 小さな画面でも、完成度は明らかだった

1エピソードを見終わると、映画を1本見終わった後のような充足感を味わう。
そして、続きが気になって仕方なくなる仕掛けが巧みに効いていて、16エピソードがつながってゆくのだ。

ストーリー展開、息を呑むような美しいロケーション、撮影技術、編集、効果音楽、俳優の演技力。

小さなノートパソコンの画面で配信されたドラマを観ていても、その完成度の高さははっきりと伝わってきた。
今ではテレビの大画面で、配信サービスを通じて楽しめるのだから、本当にありがたい。


■ あの青年の夢が、どこかで叶っていますように

2004年の初夏、私は再びニューヨークの街の中にいた。
その年のアクティビティで新たに参加した長身の韓国青年は、俳優志望だった。
夢は叶ったのであろうか。成功していて欲しい。

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