「映像」と「動画」は何が違うのか?プロが語る“伝え方”の本質
- はじめに
- 1. 「一般的にいわれる“映像”と“動画”の違い」
- 2. プロが意識する“伝え方”の設計ポイント
- 3. 用途に応じた“映像”と“動画”の使い分け方
- 4. 映像制作の現場から見た違い
- 5. 例えで理解!“絵”・“イラスト”、“アーティスト”・“クリエイター”と同じ考え方
- まとめ
はじめに
ウダちゃん:
上中さん、「映像」と「動画」って、言葉は違うけど、意味の違いってあるんですか?
上中:
あるよ。よく似た言葉だけど、実はちょっと違うんだよね。使う場面や目的で、使い分けられてることが多いんだ。
1. 「 一般的にいわれる“映像”と“動画”の違い」
- 動画:短くて気軽なコンテンツという印象(例:SNS動画・1分前後・スマホ縦型)
- 映像:ストーリー性があり、尺が長くて構成が練られている(例:会社紹介、CM、映画など)
- 目的も違う:動画=情報伝達、映像=感情を動かす、ブランドを伝える
2. プロが意識する“伝え方”の設計ポイント
ウダちゃん:
業界ではどう使い分けてるんですか?
上中:
「映像」は作品性・完成度・設計が重視されるもの。一方で「動画」はもっと軽やかに、SNSや社内ツールで活用されるケースが多い。
- 業界では「映像=メッセージや設計があるもの」「動画=情報を伝えるツール」と捉えられることも多い
- ただし境界は曖昧。しっかり作られた社内報も「動画」と呼ばれることがある
3. 用途に応じた“映像”と“動画”の使い分け方
- 動画=短期的なアテンション喚起(SNS、キャンペーン動画、社内研修の報告用など)
- 映像=長期的なブランディング、採用広報、理念の共有など
上中:
動画は「気軽に見るもの」、映像は「じっくり見せて心を動かすもの」。役割が違うから、どちらが上という話じゃない。目的で選ぶべきなんだ。
4. 映像制作の現場から見た違い
- 動画はテンポ重視。短いカット割り、早口ナレーション、字幕でテンポを作る
- ただし、情報伝達が目的のときには逆効果になることもある
上中:
YouTubeで見かける“早口で字幕を刻む系”は、Vlogやトーク動画では有効。
でも、企業が伝えたい「背景」や「想い」まで届かせたいなら逆効果になることもあるんだよ。
ウダちゃん:
たしかにトーク動画やノウハウ系は1.5倍速で見ることあります!
5. 例えで理解!“絵”・“イラスト”、“アーティスト”・“クリエイター”と同じ考え方
上中:
ちょっと例え話をしてみようか。
①「絵」と「イラスト」の違い:
どちらも“描かれたもの”だけど、「絵」は感情や世界観を表現することが主目的。「イラスト」は説明や装飾のために描かれることが多い。
とはいえ世界観がある「イラスト」もあるんだよね。定義が定まってないところが映像と動画ににてるかも。
②「アーティスト」と「クリエイター」の違い:
アーティストは自己表現を軸に作品を生み出す存在。おれは売れるためにやってねー!みたいな?笑。クリエイターはクライアントワークが前提としてあるよね。目的やクライアントのニーズやウォンツを叶えるために制作する存在。
この違いも、一般的にはぼんやりしてる気がするなぁ。
まとめ
- 「映像」と「動画」は似てるところもあるし違うところもある
- 違いは“目的”と“設計”にある
- プロとしては、情報をただ届けるだけでなく、「伝わる」設計をして初めて“映像”になる
- 費用感や仕上がりに差が出るのも、この設計があるかどうかが大きい
用途に応じて「映像」と「動画」を正しく使い分けることで、発信の質と効果は大きく変わります。
どちらを選ぶにしても、「何を」「誰に」「どう伝えるか」の意図をしっかり持って取り組むことが、成功のカギになります。