「英会話」カテゴリーアーカイブ

英会話Part14 Which is NO.1?

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2014年の冬、展示会映像やブースデザインの研究のため、『Euro Mold』視察の目的でフランクフルトに滞在しました。
Euro Moldは金型メーカーが数多く出展する欧州最大の展示会です。当時3Dプリンターが脚光を浴び始めたばかりで、3Dプリンターで作られたチョコレートの乗用車や、精細なスケルトン、巨大な昆虫などがあるブースは目を楽しませてくれました。

展示会場にはビジネス関係者だけでなく、先生に引率されて現地の小学生たちがフィールドワークのために来場していました。小学校教育の事情に疎い私たちも、この光景は驚きで、ドイツの未来をうらやましく感じずにはいられませんでした。

フランクフルト中央駅熱気にあふれた展示会場を後にして、中央駅に戻った私たちの目に、駅構内で営む量り売りのナッツ店が飛び込んできました。お店はそれは小さな小さなブースで、ブースの四方の腰高壁は小さく区切られたガラスのショーケースになっており、さまざまな味の砂糖衣に包まれたナッツが種類ごとにケースに陳列されています。ショーケースに囲まれたブースの中央には年配の男性が一人で店番をしているという、実に合理的で、可愛らしい、究極の屋台型ブースなのでした。
一つ一つ、どんな豆で、何味の砂糖衣か説明してくれる店主を前にして、どれも美味しそうなので迷いに迷った私たちは、
 

”Which is No. 1?”

と問いかけました。すると、彼はニヤリと笑うと、

“I’m No. 1!”
とおおいに胸を張って見せたのでした。

英会話 Part13 銀ぶらする

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 近頃は中高年の洋服は原宿や渋谷では探しにくくなったと周囲にこぼしたところ、銀座なら落ち着いて探せるといってくれる人があり、久しぶりにでかけてみることにしました。
高級店の建ち並ぶ昭和通りをやり過ごし、通り一つか二つ奥に入ると、カジュアルウェアブランドの店が点在している。確かに地元のお店より色も種類も豊富で、対応してくれるスタッフのちょっとした受け答えもフレンドリーで感じが良い。その時はまだ6月というのにすでに夏物はセールが始まっており、目的の白のコットンパンツを手頃な値段で手に入れることが出来た私は、銀座は高級と思い込んでいたけれど案外中高年の友かもとあっさり考えを改めました。

せっかく銀座まで来たのだから銀ブラでもと昭和通りを新橋にむかって歩きだすと、高級時計店の店先にある写真広告が目に飛び込んできました。ウン千万円のフランクミュラーという高級腕時計でした。博物館に入るかのように、お店の中のショウケースに近づいてみると、この時計、一言で腕時計というにはとてつもなく大きく、いかめしく、重そうです。これほど大きな腕時計にふさわしい太い腕を持つ人間はどんな職業の人なのだろうと想像していると、そこに何組かの外国人観光客に忙しく対応していた店員がこちらにやってきました。
店員『どのようなものを、お探しでしょうか?』
もちろん、“見学”が目的の私は恐縮するばかりです。
そして、思わず
私『Just looking!

日本人だということはお見通しなのに、他の客が皆、外国人だったせいもあり、私としては“買いそうにもない日本人”よりは、“今日は見ているだけの( やけに平たい顔の)外国人”のふりをする方が居心地良い気がした訳です。店員はほんの少しきつねにつままれたような表情を浮かべましたが、すぐさますべてを理解したかのようににっこりと微笑むと、またするすると離れてゆきました。

さて高級時計店を後にして再び昭和通りに出ると、行き交う人がすべて中国人観光客といった様子で、これはどうしたことかと驚きました。目抜き通りに沿って、5台の大型観光バスが連なるように停車しており、中から中国人観光客が次々と降りてきます。それは永遠に続くかと思えるほどの長い列でした。そして観光客は数人ずつの塊となって大きな声で何かを言い合いながら足早に歩き、居並ぶ高級店に吸い込まれてゆきました。多分彼らはリアルな中国人なのですから、Just lookingなどと言うべくもなく、まさに高級店がお待ちかねのお客様であったと思います。

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英会話 Part 12 Pleaseは魔法の言葉

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最近アメリカから日本にきたばかりのJ先生は命令形の授業で、 “Please” is the magic word. と教えてくれました。彼は大学を出たばかりの青年ですが、子供の頃大好きだったおばあちゃんにおやつをねだる時、彼女はpleaseを言い忘れる孫たちにいつもこう言って注意を与えていたのです。

この夏上映された「ニューヨークの恋人」、メグ・ライアン扮する広告エージェンシーに勤務するケイトは、125年前に生きていたイギリス人貴族のレオポルドと不思議な恋におちます。

この青年貴族をヒュー・ジャックマンがとてもカッコ良く演じているのですが、映画の冒頭で、パーティーに紛れ込んだ不審な男を彼が追いかけるシーンでこのPleaseを印象的に使ったのに気がつきました。 彼の手を再三に渡って振り払い、逃走しようとする不審人物の背に向かって、彼は 「Stop ,Please!」と叫びます。

明らかに彼はどんな時にも、命令形の後にはPleaseを、という教育環境に育ったということがわかりました。これが、渋いクリントイーストウッド扮するダーティーハリーなら、 Hey, you! Stop!Stop,Hey!と言いつつ、やおら愛用のマグナムを取り出すに違いないのです。

というわけで、命令形にはPleaseをつけることと、肝に銘じたはずのスタッフWはひと月程すぎた頃にまたしても恥ずかしい間違いおかしてしまったのでした。

8月のある日、国立博物館に日本の国宝を見に行ったスタッフWは、昼のランチをとろうと、博物館の中にあるレストラン精養軒に入りました。何しろここは、ハヤシライスの本家でありましたから、当然ここでハヤシライスを食べずして、国宝何をか我に語りかけんや、とわけのわからないことを考えながらウエーターの案内にしたがってテーブルにつきました。

すると、テーブルの向かいにはアメリカ人とおぼしきうら若い青年が座っておりました。 スタッフWはラッキーと内心ウキウキしながら、表面は小さな品の良い声であくまでも冷静沈着に Sorry…….と席につきました。 しばらくして青年がオーダーしたチキンピラフが運ばれました。彼はそれをナント箸で、食べ始めたのです。次に私のオーダーしたハヤシライスが運ばれてきた時、それにスプーンがセットされていないことに気がつき、この時になってやっと彼が箸で食べている理由がわかったのです。

スプーンとフォークは隣のテーブルの端にハンカチをかけたカゴの中にはいっていました。上に覆ってあったハンカチを私がめくり、スプーンが彼の視野に入った途端、彼の目は「スプーン、あるじゃないの!」という感じでまんまるくなっていきました。 そこでまよわず、私は Please! と言ってしまいました。しかし、彼は2度3度と頭を横に振ると非常に熱心に最後の一粒まで箸を使ってピラフを食べ終えたのでした。

もうお気づきの方もいると思います。このような状況では

How about a spoon or a fork?

あるいは Would you like a spoon? と聞くのがベストだと後日先生から教わりました。私のPleaseは誤解されたろうかという心配が頂点に達し、次に引き潮のようにそれが過ぎてゆくと、単に変わり者の若者であっただけだと思いこむ、またしても懲りないスタッフWであります。

英会話 Part 11 新語辞典編纂か!?

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 久々の更新です。その間スタッフWが恥をかいていなかったかと言えば、もちろんそんなことはなく、相変わらずおびただしい数の恥をいたるところでかいていたのは言うまでもありません。

この1ヶ月間はワールドカップで日本中の人が熱い炎を瞳に浮かべ、ほとんど星飛雄馬状態でテレビ観戦していたのではないでしょうか。 スタッフWはイングランド対アルゼンチン戦を、英会話サークルの仲間たちとイタリアンレストランで観戦しました。 この因縁の対決をここでビールを飲みながら観戦しようよと誘ってくれたNさんは、尋常でない小野伸二ファンです。

friendこの日のいでたちも、小野伸二の背番号の入った日本代表のユニホームを着ており、もう、入れ込んでるゾォというのが一目で見て取れる状態。 Nさんは東大仏文科卒の翻訳家で、フランス文学を日本に紹介する仕事をしている。いかにもソフィスケートな雰囲気の女性ですが、小野伸二の試合の翌日はスポーツ新聞を必ず買い求め、彼の活躍を確認する。(たとえ前日、サッカー場で小野の活躍を目の当たりにした後でも、必ず買う)

彼女によれば、サッカー選手は頭が良い。「試合後のインタビューを聞いてごらんなさい、非常にしっかりと、理論的に話すでしょ?あれが相撲取りや野球選手なら、『オス、オス、ウッー・・・』しか言えないでショ。」

「ナルホド。」私たちはムチャクチャ一方的なNさんの発言に大笑いしながらも、店内にすばやく目を光らしていた。野球ファンはいないな、相撲取りはいないなと。しかし私たち以外は店のシェフ兼オーナーがもう完璧に酔っ払ってしまって、「今日は客はとらないぞー!」なんて言って店の隅にすわっている。私たちはすでに客でないらしい。

bigpen次のレッスンの時間に、アメリカ人のS先生が「今度の日本戦はいつ?」と突然私むかってに聞いた。 S先生はこういう簡単な質問はスタッフWのために残しておいてくれる。非常に公平な先生である。私だって、次の日本戦はチェックしている。しかし、それはあまりに突然にやってきたのでした。

“Tuewednesday !”

“??・・・Wednesday? ”

“No, Tuewednesday ! ”

“?? Tuesday or Wednesday? ”

“・・・・・・・Oh! I made a misstake! ”

火曜日と水曜日の間のビミョーな時間帯かもね、と一人我が身をなぐさめる日々であります。

英会話 Part 10 Misery loves company!

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 花粉症の季節がやっと通り過ぎようとしています。3月4月は花粉症の人間にとって本当につらくナガイ春なのです。 多くの人を重症の風邪引き状態にするスギ花粉は、日本経済の停滞の一因であるとの疑いを持っているスタッフWなのであります。 ヨーグルトが良いと聞けばヨーグルトを買いに走り、ありとあらゆる花粉症対策グッズを試したもののやはり今年もシッカリとかかってしまいました。このグッズにしても、毎年毎年新しい顔ぶれが加わるのは、やはり過去のグッズが頼りにならないものだったからなのでしょう。

日本に住む外国人もやっぱり花粉症に掛かっているのですね。在日3年目ぐらいから症状が現れるらしいです。 そして、お互いにつらい目にあっている仲間を見ると、妙な連帯感がわいてきます。これは花粉症とは無縁の方には全くわからない感情なのですね。

同じ悩みを持つ人へささげる言葉。

“Misery loves company !! ”

 

英会話 Part 9 心に蝶ネクタイをする人

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 St. Valentine’s Dayが近づいてきました。日本では女性から男性にチョコレートを贈る習慣がありますが、アメリカでは男女が互いにカードやプレゼントを交換するそうです。 O.ヘンリーの「貧者の贈り物」のように心のこもったプレゼントを考え、考え、その日を迎えるのも心豊かな時間かもしれません。

さて、今回のお話はスタッフWの恥じかき体験から離れ、とてもcoolなお話です。この場合のcoolはかっこいいというような意味です。 人は時に映画のシーンのような素敵な場面に出くわすことがあるものです。私の友人がそうでした。 ある日、彼女は細い歩道を一人歩いていました。すると、歩道の向こうから一人の男性が歩いてくるのが見えました。近づいてくるにしたがって、彼は外国人ということがわかってきました。すれ違う時になってお互いに同じ方向に2度3度と譲り合ってしまいました。すると、その外国の男性、彼女にどんな言葉をかけたと思いますか?

Shall we dance?

彼はそう言ったのです。

そういう場面、良くありますが、そういう余裕のあるしゃれたセリフをいう男性はそうはいないでしょう。

以前私も狭い歩道で彼女のように立ち往生したことがあります。相手は日本人の団塊世代とおぼしき男性でした。その歩道は自転車と人が共用できる歩道でしたが、その男性は自転車を抱える私にむかって「ここは人間様の通るところだゾぉ!」と大声で怒鳴ったのであります。(!)私にはそれが「ここは男のオレ様が通るところだぞ」と言っているように聞こえました。

前述の私の友人は、その時はちょっとビックリしてしまって、何もいえなかったそうですが、その日は実にhappyな気分であったそうです。さもありなん。

英会話 Part 8 Thanks Giving Day

 

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ワールドトレードセンターのテロリズム攻撃から海外旅行に出かける人がめっきり減ってしまったというけれど、何故かスタッフWの周りでは、このところ毎週のように誰かしら海外に出かける人がいます。

スタッフWにとりましても、破格のツアーに心動かぬわけではありませんが、「私にもしものことがあったら、柴犬のふくちゃんは寄るべない身の上になってしまう」などと考え今一歩が踏み出せない。 テロの直後にアメリカ留学を決行した女性、3才の子を連れヨーロッパを4週間も旅行中の女性。つわものたちが、飛行機に乗ってどんどん海外をめざしています。

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アメリカ留学中の友人から、デジカメで撮ったサンクスギビィングデーのご馳走の写真がメールで送られてきました。 アイルランドからの移民が最初にアメリカに移住した年、たくさんの移民が餓えのため、冬を越せずに亡くなりました。翌年、生き残った移民たちは原住民のインディアン達からとうもろこしなどの穀物のつくりかたを教わり、その年の冬を安心して向かえることができたという言い伝えがあります。

thanks2Thanks Giving Dayは感謝の集まりから始まったお祭りなのです

英会話 Part 7 Wear the Pants!

 

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 ホームページの表紙には大概What’s New?の項目があります。 私、スタッフWの通う英会話サークルでは、毎週S先生がWhat’s new?と生徒に問い掛けます。すると、生徒は用意してきた自分なりのトピックをお話することになります。 これは、英語の実力をアップするのに大変な効果があると同時に、自分のオピニオンを述べる機会の少ない日本人にとっては、ほとんど自己変革をせまられるようなものです。そして、アメリカ人のS先生は、ユーモアたっぷりに反応してくれます。

時事問題や社会現象について難なく話す上級者とちがって、スタッフWの用意するWhat’s newは、ごく身近なことにおのずと限られてきます。しかも、少ない語彙の中で組み立てるのものですから、知らず知らずのうちに、自分自身を飾り立てることなく、正直に語ってしまう結果となります。 そして、、他のメンバーも多少なりともそんな様子なものですからで、メンバーは、What’New?のおかげで互いを深く理解し合ってしまうのでした。

さてある日のこと、メンバーのトピックを聞いた後で先生はこんな質問を皆にしました。

Who wear the pants in your house?

(お宅では、誰が実権を握っているの?)

そう言えば、ニューヨークの雑貨屋のおじさんも、ウィンクしながらそんなことをいいましたっけ。さてあなたのお宅ではいかがでしょうか?

英会話 Part 6 実力の確認

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英会話熱が高まっているせいでしょうか、ネットのなかでも、英会話に関するサイトが数多くあります。 中でも、全く世のため、人の為に英会話の勉強法を公開している方もいるのにはただただ頭が下がります。

たとえば、「TOEICで200点アップ」

このサイトは、まず英会話を勉強中の人をやる気にさせてくれます。私はいくつかのサイトで、「こちらのホームページをみて英会話を勉強する気になりました」という紹介文を発見しています。 ちなみにスタッフWは、このサイトで推薦する参考書と電子辞書が今、猛烈に気になりだしています。

TOEICやTOEFLで高得点をとることはスタッフWの目的ではないのですが、2つの試験とも、リスニングの力が要求されるので、リスニングが超苦手な私にとっては、やはりにげられない勉強ではないかと思えるからです。

以前ニューヨークで、リスニングができなくて死ぬほど恐い目にあったことがあります。(いつか、この時の恐怖と恥の体験談をお話することがあるかと思います。)

とりあえず、このサイトに刺激されたおっちょこちょいのスタッフW、さっそく、本屋に行き、「TOEFL TEST対策徹底リスニング」トフルゼミナール英語教育研究所 田中知英著という参考書を買ってきました。あいにく、推薦参考書がなかったのです。こちらは、30日間でリスニング力が確実に向上という副題が付いておりました。

まず、1日目、あなたの今の実力を謙虚に確認しましょう、という項目です。 付録のCDの音声が流れ始めました。.....

スタッフWがあまりの速さに「絶望的」という現在の実力をしっかりと受け止めたことは、言うまでもありません。

英会話 Part 5 口から火を噴く

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香港では、九と言う数字は大変縁起の良い数字ということで、車のナンバーなどは高額で売買されると言う話を聞きました。そういえば、九龍と言う地名などもそういう意味合いがあるのかもしれませんね。ところ変われば、という感があります。

sightseeingさて今回は、スタッフWが香港に行った際の、英語にまつわる恥ずかしいお話です。香港にはアンティーク通りのような町並みがあって、両脇にたくさんの骨董品のお店が並んでいます。でも、行かれたことのある方なら、ご存知と思いますが、わずかな本物と多くの偽者が混在しているような怪しげな雰囲気のお店が軒を連ねています。本気で本物を見つけようとしなければ、それなりに楽しい雰囲気ともいえます。私はその通りのとあるお店で、猫の置物を見つけました。 さっそく,交渉に入りました。私たちはまだ観光が残っていましたので,後でその置物を買いに戻ると言う意味のことを伝えようと思いました。

After the sightseeing, we’ll come back.

ところが,何度繰り返しても意味が伝わりません。どうやら、sightseeingの発音のあたりに来ると、相手が不思議な顔をするのにこちらも気がつきました。 数回、sightseeingを繰り返しましたが、やはり聞き取れない様子です。sightseeingは税関で必ず答えなければならない単語なので、全く情けない気持ちになり、途方にくれてしまいました。 突然「sightseeing!」 と明瞭な発音の女性の声が店内に響きました。その店で買い物をしていたらしい、イギリス人のご婦人がみかねて、私に発音の指導を始めました。

やっとお店の人にわかってもらえた時には、私は口から火を吹かんばかりに真っ赤な顔をしてsightseeingを繰り返しておりました。

九龍で龍になるとは、なんとも恥ずかしい思い出であります。