1ビジュアル1メッセージ~伝わる広告~

今回は「伝わる広告」について書いてみたいと思います。

広告における「1ビジュアル 1メッセージ」 という言葉を耳にした事はありますか?
これは、ひとつの広告では欲張らずにメッセージを絞り込んだ方が伝わりやすいということを言っています。 例えば、好意をもっている相手がいるとします。
その相手と仲良くなるために、先ず自己紹介をします。
あなたならどんな自己紹介をしますか?
これまでの自分の歩み、趣味、特技、食の好みに至るまで語りつくしますか?
きっと、そうはしないはずです。 詳しいことは段階を追って知ってもらおうと考えますよね。
実際に、10個程度の情報を自己紹介に入れますと、 個人差はありますが、記憶に留めてもらえる情報は半分程度です。(実際に実験しました。)
しかし、それは直後の話です。 一時間経って、もう一度聞き返すとさらに半減します。
一日後ではどうでしょうか? もう、目も当てられない結果です。
一生懸命伝えようとした結果がこれではあんまりだと思いますよね。
広告映像にも同じことが言えます。欲張って色々な情報を盛り込んでしまっては本当に伝えたいメッセージが霞んでしまいます。
例えば製品PRの広告の場合、その製品の強みは何なのかを一言で表現することが必要になります。 いわゆるブランドコンセプトと呼ばれるものですね。
この、「ブランドコンセプトを決定する」という作業が広告宣伝における出発点になります。
つまり、「伝わる広告映像」の制作においても始めの第一歩であるわけです。

 

「現代の匠」建物の医者って?~映像制作日記~

さて、前回に引き続き“現代の匠”と言われる職人さんのお話です。

今回の取材先は大手全国チェーンのコンビニエンスストアでした。

コンビニって24時間休まず営業してますよね。

当たり前のようですが、これって凄いことというか、つまり人も建物設備も電気も休まず動いているということです。

もちろん、人は交代しないと倒れてしまいますから交代制ですね。

でも建物設備や電気は休み知らず。基本24h265D動きっぱなし。

そんな休み知らずのコンビニが病に倒れることがないように手厚くケアしてくれる

「建物の医者」とよばれる職人さんたちが存在します。

大げさな!と思うなかれ。

建物の病気を治すこと、予防することにかけては本物の医者そのもの。

建物に関する豊富な知識と経験、そして最先端の器具やITシステムを駆使して患部を見極め治療を施します。

現代の匠

現代の匠イメージ2

ライトをかざしてこの眼差し。まさに医者そのもの!

現代の匠イメージ3

普段、私たちがコンビニで買い物をするときに彼ら「建物の医者」の存在を意識することはありません。

それもそのはず。

彼らはお客さんに迷惑をかけないよう、普段通り買い物をしてもらえるように、細心の注意と気遣いを働かせながら、これらの

業務を遂行しているそうです。

脱帽です。

編集され、仕上がった映像からも「建物の医者」を自負する彼らの職人魂がひしひしと伝わってきて、ぐっときました
いやはや、職人と一口に言っても時代の移り変わりとともにその姿は多様化してきましたね。僕も仕事しながら勉強になりました!

 

職人バンザイ!「現代の匠」映像制作記

テレビ神奈川で2012年9月に放送された「仕事と社会貢献 ”現代の匠”」の制作現場について、お話したいと思います。

今回はその前段として(番組のねらい)について簡単にご紹介します。

さて、このテレビ神奈川さん(以下tvk)ですが、今年開局40周年を迎えたということで、それにちなんで「~明日の地球と子供たち~40時間生テレビ」を二日間にわたって放送しました。

(40時間って・・すごすぎますよね。。)

「~仕事と社会貢献~”現代の匠”」は、その中の30分間枠で放送した特別番組で、

建物の修繕や電気工事に携わる ”職人さん” にスポットを当てた内容になっています。

日本から職人がいなくなる!?

それは、けっして大げさな話ではありません。

現在、建設業界における職人さんの若者人口は減少の一途にあり、55歳以上の就労人口が圧倒的に多いという状況にあります。

建物の修繕や電気工事をしてくれる職人さんが”0ゼロ”になったら。

ちょっと考えただけでもぞっとしませんか?

私達が営む ”人間らしい文化的な生活” が音を立てて崩れ去ってしまうかもしれないのです。

建設業が生き残る為に・・。

建設業界は若者にとって魅力ある産業になるために新たなビジネスモデルを生み出さなければならない、そんな転換期にあるのかもしれません。

番組では、日本を代表する大手企業の最新プロジェクトの中で、頼もしいパートナーとして奮闘する職人たちの活躍に迫ります。

そして、彼らの活躍を通して「働くことの意味」「仕事のやりがい」を描いています。

制作におけるウエナカの役割

私は制作プロジェクトのプロジェクトマネジャーとして番組制作の進行、品質管理を担当、テレビ局の制作チームと共に仕事をしました。

色々な苦労と障害もありましたが、その甲斐あって素晴らしい番組になったと思います。

次回は「現代の匠」の制作秘話をお話しします。

企業ビデオ制作日記~排水処理プラントのPRビデオ~

“綺麗な水”

私達が生きていく上で最も必要なものの1つと言えます。

ウエナカは今回、オゾンの力で汚水を浄化する

排水処理システムのPRビデオを制作しました。

取材先は全国5カ所、北は北海道、南は九州まで。

排水処理プラントそのものの撮影だけではなく、システム導入先の企業の社長様やご担当者様、開発に携わった大学の先生に取

材を敢行。

その満足度や苦労話など本音のところをインタビューし1つの番組としてまとめ上げました。

それにしてもこの排水処理システムの汚水の浄化力には、私、大変驚かされました。(詳しくは後述します。)

さて、この”排水処理(汚水の浄化処理)”ですが、これまで常に困った問題が付いて回っていました。

それは何か?

・・・「汚泥」です。
汚泥

水を浄化処理する工程の中でどうしてもこの汚泥が発生していたのです。

この汚泥の焼却、埋め立て処理に沢山の手間とお金がかかってしまうのです。

しかし、今回PRビデオを制作した排水処理システムは汚水を浄化する工程において、汚泥発生を限りなくゼロにしたという優れ

ものなのです。

これはオゾンO3の酸化力と特許技術の撹拌法のシナジー効果に因るところが大きいそうです。

しかも仕事が早い。

実際の汚水ですとこのような感じです。
実際の汚水

すごい透明度です。しかも汚泥がでません。

この浄化技術は被災地でも役立っています。

宮城県女川町では今も連日瓦礫撤去作業が続いています。

作業環境の改善の為にオゾン酸化システムを積載したトラックが派遣されています。

瓦礫撤去作業
約85%の細菌を消滅。防臭効果が持続。

オゾンの力が作業員の皆さんの健康を守っています。

今回のビデオ制作は、真夏の真っ只中を強行スケジュールの中、汗だくになりながらの制作でしたが、

非常に社会貢献度の高い製品のPRということで私自身とてもやり甲斐を感じる仕事でした。

完成したビデオにも自信を持っています!

「排水処理システムPRビデオ(10min)」
監督:上中創
撮影:内徳美郎
編集:ウエナカビデオプロダクション
ナレーション:小幡研二
制作期間:2ヶ月(取材先4カ所)※打合せ期間含む
納品形態:DVD、WMV

まだまだ現役!DVDの作り方

ストリーミング、ブルーレイでの動画視聴が当たり前になった昨今ですが、
まだまだ企業相手に配布する際はDVDで!という要望が多いわけです。
ということで今日はDVD制作~納品までの流れをご紹介したいと思います!

workflow_dvd

1.収録する映像コンテンツの完成と同時にDVD制作がスタートします。

2.企画、構成とメニューデザイン、DVD盤面のデザインのご希望をお伺いいたします。

3.操作性を考慮したメニュー画面を制作します。

4.完成したメニュー画面をお客様にご確認いただきます。ご希望があれば、この時点で修正いたします。

5.ビデオのエンコードを行います。

6オーサリングを行います。

7.動作確認を行います。

8.DVD-Rにコピーして試写を行い、お客様に確認していただきます。

9.DVD-Rマスターを作成します。

10.プレスパッケージの場合入稿用DLTテープを作成します。

11.レーベルデザインの制作をします。

12完成.レーベルデザインをお客様にご確認いただきます。

13.オプションで色校印刷が可能です。(その場合、やり取りの期間と費用が必要となります。)

14.通常コピーパッケージの場合は入稿後約一週間、プレスパッケージは入稿後約3週間程度で納品いたします。

如何でしょうか?ちょっと細かく書きすぎましたかね?(^^;)

企業ビデオの作り方~ウエナカのワークフロー~

「企業ビデオってどうやって作るんだろう?」
今回はそんなシンプルな疑問についてお答えしたいと思います。
なお、ここで紹介するワークフローは“ウエナカの場合”になりますのでよろしくお願いします!workflow[1]

1.初回お打合せ・・・ ご要望の制作内容をお聞きします。
2.企画書・お見積書をご提出いたします。

3.ビデオ取材先へロケハン・・・ 取材先を訪問し、事前打合せ、下見(ロケハン)をいたします。

4.構成台本の作成・・・ ロケハンに基づき具体的な作品内容を構成いたします。

5.ビデオ撮影取材・・・ ロケ(撮影取材)をおこないます。

6.ビデオ仮編集およびシナリオ作成・・・ 撮影したビデオを編集しながら具体的なナレーション解説の入ったシナリオを作成します。

7.仮編集試写・・・ 本編集仕上げの前に仮編集試写をおこない、内容を確認していただきます。ご要望があれば修正して再度仮編集試写をいたします。※ナレーションはディレクターの声で仮入れします。

8.本編集・・・ 最終仕上げの編集です。

9.ナレーション録音・・・ 都内スタジオでプロのナレーターによる正式録音をお客様立会いのもとに行います。録音後はナレーション内容の修正、および変更は新たに費用が発生いたしますので、ご留意ください。

10.音声ミキシング・・・ ナレーション、BGMが編集に加えられます。

11.完成原版作成

12.DVD,CD、などお客様のご希望のフォーマットで納品となります。

ビデオ制作の前にちょっと考えてみませんか?

戦略的ビデオ

ビデオ制作を始める前に3つの質問をしてみたいと思います。

1.このビデオによってビジネスあるいは組織にどのような効果をもたらしたいですか?

例えば、A商品の売上を30%アップしたいなどのように、制作の目的はできるだけ具体的であったほうが良いです。

いままでのビデオが古臭くなったので、3Dなどを使って見栄え良くしたいというのはこの場合、目的とは考えないでください。古いビデオであっても、複製を作る必要がある場合はその中に本当の目的があるはずです。

2.このビデオは誰が見ますか?

技能訓練の一環としてのビデオ視聴が目的であれば、多分、会議室などの、見る人が集中できる環境での視聴が可能です。しかしそのような環境であっても、企業ビデオの場合は2分、5分、10分、長い場合でも15分が一般的です。ビデオが展示会場などルーティンで流される場合には来訪者はビデオを最後まで視聴することはないと思ったほうが正確です。音声などもさわがしい会場内では聞き取りにくいでしょうし、逆にこれが聞き取れる十分な音量であれば、お隣のブースの来訪者からは騒音になってしまうでしょう。そのような時はDVDやCD-ROMを配布して後でゆっくりと見ていただくのも解決方法です。つまり、誰が見ますか?という問いかけはビデオの内容だけではなく、最終的に作ろうとしているメディアが、視聴者にマッチしているかという問題を考えるきっかけにもなるはずです。

3.ビデオを見る人に何を伝えたいですか?

採用のためのビデオであれば、会社の理念や経営トップの考えを組み込むことも大切です。また株主への業績の説明であれば、売上のグラフや新たな取り組みも伝えてさらなる投資を促したいかもしれません。

特にブランディングに関していえば、映像以上にそのイメージを明確に伝えることができる媒体はありません。

今後のブランドイメージの構築はマーケティング、リクルート、社員のモチベーションの高揚など各ステージで重要な要素となってくるでしょう。

実現に向けての企画とチーム編成

ビデオ制作の必要を感じたとき、理解してくれる同僚、上司をつくることが大切です。

ビデオを実際に使う部署だけでなく、撮影に協力してもらえる部署の同僚にもビデオのコンセプトを理解してもらうことで社内のコンセンサスが得られるようになります。その際に、理解の助けとなる要約した企画書があると便利です。

ウエナカでは企画構成案というものを作成しますが、これを撮影の協力をお願いする組織や社内の部署の方に読んでいただくとスムーズに主旨を理解していただける場合があります。

プロジェクトチームは、主にプロダクションと連絡をとっていただくマネージャーの方を含めて4人から5人のチームが適当でしょう。撮影に協力してくれる部署から一人づつという感じでプロジェクトチームを構成すると積極的な協力が得られます。もし、もっとたくさんの方で検討する必要がある場合は、2段階で承認を得たり、またメールでの承認等を活用することも良い方法です。

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