懐に入って撮る

私はこのところビデオを片手に方々へ出かけてはHige氏のアドバイスを参考に撮影して腕を磨いています。しかし、ここぞという決定的瞬間にいい画をとり逃しているような気がしてしかたがありません。

質問「決定的な瞬間を逃さないコツのようなものはあるのですか?」

Hige 「あなたはビデオを撮るときに遠巻きに撮るクセがありませんか? 例えば観光地などで大道芸などをやっていてそれを撮るときに人垣の一番後ろから撮ったりしませんか?。これを遠巻きに撮るといいます。

遠くから撮るとやはりUPが欲しくなるのでズ-ムアップしたりします。 そうすると望遠になりますから手振れも起こしやすいし、前の人の頭が画面に入ったりで良い画がなかなか撮れません。

そこでご提案があります。勇気を出して最前列に割り込みましょう。 出来るだけ撮りたい物の近くに寄って撮るのです。そしてズ-ムを引いてワイドで撮るのです。これを(ふところに入って撮る)といいます。 こうして撮ると何処が良いかというと、 まず、ワイドで近くから撮るので画面に広がりが出来ます。前に障害物が無いのでアングルが自由に変えられます。撮りたいところが撮れます。大道芸ですと細かな手元の仕草などもバッチリみえます。

次にワイドですから手振れが少なくなります。ピントもはっきりと合ってピンボケすることもありません。前の人の頭など邪魔になるものもありません。好きなように自由に撮れるのです。 このようにまず「ふところに入って撮る」クセを付けましょう。

プロのニュ-スカメラマンを見てください。皆いかに他の人より前に出て撮るかを競っているではありませんか。さて、 次回はこの逆の(遠巻きに撮る)です。常に逆もまた真なり、なのであります。」