パノラマ風景を撮る

日本の秋には、やはり心奪われる美しさがあります。北から徐々に移り変わってゆく紅葉の美しさ。やはりここは忙しい合間をぬってでも、見にゆく価値があるかもしれません。忙しい人は忙しいなりに、美しいものに、美しい~と感動し、心のバランスをとることだって必要です。などと、あれこれ自分や家族に言い訳しながら、日本の一日旅もよろしいものです。

質問「旅行で「ワォ、ここを撮らずしてどこを撮るの?」というような、素晴らしいパノラマ風景が視界に広がっていることがあります。つい右から左まで180度カメラをまわし始めます。興奮のあまり、360度回ってしまうことだってあります。こんな時は他にどんな撮り方があるのでしょうか。」

さて、今回は、パノラマ風景の撮り方のテクニックをHIGE氏に聞いてみました。

HIGE「カメラを横にパンする時の基本として、壁塗りをしてはいけません。これはどういうことかといいますと、カメラを壁を塗るように左右に行きつ戻りつさせて景色を撮ることです。これは景色だけでなく、目の前を行進している選手団を撮る時など、いろいろな場面で注意したいことです。

それから、タテにパンするのも一つの方法です。気に入った枠を決めたら、そこから空にふったり、逆に空から景色の方にふりおろしたりするというのも新鮮な感です。木々の間からもれる木洩れ日などもこんな風に撮ってみると、いい感じに撮れそうです。

そして、究極は固定させて撮る。湖に浮かぶボートや水鳥は自然に動いてくれます。ここで、ビデオはズームにできるということを思い出してください。ボートの上のカップルをズームアップしたり、きらきらと輝く湖面をアップしたりとビデオカメラの性能を存分に使ってみてください。きっと楽しい旅の思い出がつくれますよ。

カメラテクニックの「パンする」の語源は、パノラマからきています。